解体工事の流れ
解体工事は、大きく4つのステップで進みます。まずは全体をつかんでから動きましょう。
建物と現場の条件を確かめる
構造(木造か鉄骨かRCか)、延べ床の坪数、前面道路の幅、隣の家との距離、家の中に物が残っているか。この5つで金額はほとんど決まります。
2〜3社から見積もりを取る
構造・坪数・残置物の有無・希望時期を、全社に同じ条件で伝えます。1社だけでは高いか安いか判断できません。
見積書を見くらべる
建物の解体・廃材の処分・整地・付帯工事が分けて書かれているかを確認します。「解体工事一式」だけの見積書は要注意です。
契約して工事へ
石綿の事前調査、建設リサイクル法の届出、近隣へのあいさつ、そして着工へと進みます。届出は着工の7日前までに出す必要があります。
見積もりを集めはじめてから更地の引き渡しまで、おおむね1〜2か月みておくと安心です。着工の7日前までに県への届出が要るので、逆算して動きます。
進める順番を間違えないでください
正しい順番は、次のとおりです。
- 建物の構造・坪数と、現場の条件を確かめる
- 2〜3社に、同じ条件で見積もりを頼む
- 見積書を見くらべる
- 契約する
- 石綿の調査・届出・近隣へのあいさつ
- 着工から更地の引き渡しまで
先に1社と契約してから他社に見積もりを頼んでも、比べる意味がありません。金額を動かせるのは契約前だけです。
「今日決めてくれれば安くします」と急がせる業者は、いったん帰ってもらってください。急がせる業者ほど、あとで説明が変わります。
見積書に並ぶ項目
解体の見積書は、おおよそ次の項目でできています。「解体工事一式」とだけ書かれている場合は、この粒度で出し直してもらってください。
| 項目 | 何の費用か |
|---|---|
| 仮設・養生 | 足場と防音・防じんのシート。隣家が近いほど厳重になります。 |
| 建物の解体 | 重機と人の手間。構造と坪数で決まる、いちばん大きい項目です。 |
| 廃材の運搬・処分 | 木くず・コンクリートがら・金属などを種類ごとに分けて処分します。重さで効いてきます。 |
| 付帯工事 | 塀・門・カーポート・物置・庭木・浄化槽など。建物の坪数には入りません。 |
| 残置物の処分 | 家具・家電・衣類など、家の中に残っているもの。空き家では大きくなります。 |
| 整地 | 基礎を撤去したあとの土地をならします。どこまで仕上げるかで変わります。 |
| 届出・諸経費 | 石綿の事前調査、建設リサイクル法の届出、現場管理費など。 |
※ ここでは金額の目安を出していません。当サイトが全社に同じ条件でうかがった金額は、業者ページの「同じ条件で聞いた総額」に載せています。
「廃材の処分費込み」とだけ書かれた見積もりは要注意です。量が増えたときに追加されやすいので、何をどこまで含むのかを書いてもらってください。
契約の前に確認したい3点
1マニフェストの写しをもらえるか
解体で出た廃棄物が正しく処理されたことを示す書類です。写しをもらえれば、不法投棄に巻き込まれていないことを自分で確かめられます。契約前に頼んでおいてください。
2近隣へのあいさつを誰がするか
解体は音と振動とほこりが必ず出ます。着工前のあいさつを業者がしてくれるのか、施主も一緒に回るのかを決めておくと、あとのトラブルが減ります。
3地中から何か出てきたときの決め方
古い基礎、浄化槽、井戸、大きな石。掘ってみないと分からないものは必ずあります。出たときにいくらで、どう決めるのかを、契約書に書いておいてください。
まずは2〜3社を選ぶところからです。掲載中の業者は、解体工事業登録の番号つきで一覧にしています。